AEROPLANE PODCAST

様々な原因から解散を余儀なくされたバンドAEROPLANEが10年ぶりの復活に向けてバンドを再生していくリアルドキュメンタリー。

当時のロンドンでも日本人だけでバンドを組むのは大変だ。音楽を好きな人、楽器が弾ける人、パンクに興味がある人、そして元気がいい人。これらを満たす条件の日本人を見つけるのは簡単ではない。宣伝もした。ジャパンセンターに張り出した募集の紙をみて電話を掛けてきたのは、イギリスに来て1週間目のナオトだ。昔からの友達だったヒロくんがピアノを弾けるのを思い出して電話した。ハルヲはどっかのライブハウスで暴れまわっている日本人がいるとの情報でスカウトしにいった。そしてノブヲ。

はっきり言って、とても心もとない、素人集団のバンドである。しかもまだ友達でもない。そんなバンドを早くまとめてある程度のレベルに引き上げるにはとても有効的な目標だったと思うが、当時そこまでみんなに話していたか記憶がない。それに各々で様々な思惑があったと思うし。

とにかく僕にとっては、金持ちになるためでも、有名になるためでもなく、(多少はあったと思うが)国籍というスタート位置のハンデを乗り越えなければ、初めて音楽の内容で対等に勝負できる世界に入れなかった当時のイギリスの状況を打破することこそが、一番のモチベーションであり、それは戦争を仕掛けるぐらいの気持ちでいかないとダメだったことも確かで。

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