AEROPLANE PODCAST

様々な原因から解散を余儀なくされたバンドAEROPLANEが10年ぶりの復活に向けてバンドを再生していくリアルドキュメンタリー。

それはつまり戦い。日本人のアイデンティティを文化的に確立する戦いを臨んだのだ。
はっきりいって、そんな目標でも無いと、バンドをやるモチベーションは当時なかった。僕とノブヲは、以前にAPESというバンドで約2年活動していたのだが、それが解散。色々あってイギリスから逃げ出したい!というのが当時の本音だったと思う。あの時もしポールに説得されなければそのままスペインにでも行っていたと思う。

APESが初めてロンドンのガレージでライブをやった時、すぐに3人ぐらいからマネージャーをやりたいと言われた。そこにポールもいたわけだが、タッチの差でAPESのマネージャーは別人に決まってしまった。その後もポールは僕らを追い続けており、APESが解散すると同時に僕に新しいバンドを組むように、サインしてレコードを出すように、まぁ平たく言えば「働け!」と、そのための後押しをしてやるから、という感じで話し合いを持った。けれど、そのオファーを何度も断った記憶がある。
それがある事件があって、気持ちが変わった。ここでは書けないけれど、途中で投げ出すわけにはいけない、と思ったのだ。そして上記したやりたいことをポールに話し、納得してもらったので自分でバンドを作る決心をした。

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